本作は主人公・青羽紬(あおばつむぎ)と、18歳のときに若年発症型両側性感音難聴を発症し音のない世界で生きることになった佐倉想(さくらそう)が再び出会ったことから展開するラブストーリー。高校2年の秋、朝礼で耳にした想の声に心を奪われた紬は、次第に彼が気になる存在になっていく。共通の友人を通して距離が縮まり付き合うことになる紬と想。音楽好きという趣味で通じ合い、仲を深めていった2人だったが、想は突然、理由も言わずに別れを告げて姿を消してしまう。それから8年が経ったある日、想の姿を偶然見かけたことをきっかけに、再び彼の存在を意識するようになる紬。もう一度、想に会って話をしたいと考えた紬は、彼が聴力をほとんど失っていることを知る。