車内騒然。群衆の中が暴行現場だ!!それは、妹・岬(島崎)の誕生日の夜に起きた。恋人・渉と楽しい一時を過ごした倫子(速水)は、地下鉄の車内で、異様な雰囲気を醸し出す5人の男に囲まれ、岬ともども集団暴行されてしまったのだった。チラチラ視線を送る者、居眠りを決め込む者、顔を背ける者、まったく無関心を装う者…。乗り合わせた客は、だれも彼女らを助けようとはしなかった。「もっと泣けや、もっと泣け!」。男たちはコトを済ませると「あ〜、さっぱり、さっぱり」と、その場を去って行った。それ以来、渉は彼女を遠ざけ、岬は精神に障害をきたし、ついには飛び降り自殺してしまった。もはや、泣き寝入りするわけにはいかない。倫子は、タクシードライバーに職を変え、あの日の男たちに復讐すべく町を流すのだった…。「人を殺すには絶対条件が一つある。殺られる前に殺ることだ!」…追われたやくざ野沢(大杉)と知り合って以降のヒロインの変貌は実に圧巻。無口に、無表情に標的に銃弾を放つその姿は、一種のカタルシス。身震いするほどカッコイイ!